住生活用品業界の動きを伝える月刊紙 LIVING-BIZ

月刊リビング・ビジネス

お客と共に健康を考え

お客と共に健康を考え

宮口幸子店長
宮口幸子店長

 2015年9月、大阪市生野区の静かな住宅街に「しあわせの枕やさん。」がオープンした。子育てや介護から解放されたころのタイミングで思い切って開店した。枕に絞ったのは、西川が展開しているオーダー寝具の「FIT LABO(フィットラボ)」に関心があったし、価格競争に明け暮れる一般の寝具に魅力は感じなかったからと言う。

 開店はしたものの、小売りの経験もなく、ゼロからのスタートでお客はさっぱり来ない。時間の余裕があるので、近隣で毎日100枚程度のチラシを配ってみたが、それでもお客は来ない。「ようやく一度に3千枚のチラシを撒いた頃、最初のお客が来てくれた」と、宮口幸子店長は振り返る。

 それからは、力を入れているホームページの効果も出てくるようになって、来店の予約が安定して入るようになってきた。

 当初は、関連する会社の事務所を店舗として使っていたので、1年半ぐらいたってリニューアルする。店舗らしく、寝室らしく、わずか26㎡のスペースだが、厳選したものしか置かないというこだわりをもって進めた。

 来店するお客には「どうか私を寝かせてください」という深刻な悩みを持っている人もいる。体中が痛くて階段も降りられないという人もいる。こういう人たちに時間をかけて誠心誠意向き合って、最適な枕を作る。その結果「先生」と呼ばれるほど、宮口店長を頼るようになってきたという。

 こうした店づくりの苦労をしながらお客に接してきたことで、売り上げも順調に伸びてくるようになった。「4年目のこれからが正念場だ」と語る宮口店長は、現状には満足せず東洋医学の勉強も始めた。「ただのモノ売りになってはいけない、枕を使いながらどう健康になっていくのか、お客と一緒になって考えていきたい」と自分に言いきかせながら、勉強を楽しんでいる様子だ。

 今後は、集客のノウハウはある程度分かってきたので、スタッフの問題はあるものの、できれば2号店、3号店と多店舗化していきたいと意欲を示している。

時間をかけて説明する
時間をかけて説明する

■しあわせの枕やさん。

住所=〒544-0002 大阪市生野区小路3-12-9

電話=06(6752)9525

ページトップへ戻る