住生活用品業界の動きを伝える月刊紙 LIVING-BIZ

月刊リビング・ビジネス

販売最前線

寝具より眠りを売る

増井ふとん店
増井ふとん店

 「モノよりコトの時代」と言われるようになって久しい。単なる商品の販売ではなく、その商品によって得られる体験を重視するというものであろうか。では、寝具店はどうすればいいのか。65年の歴史を持つ増井ふとん店の三代目社長、増井保彦氏は以前からそれを考えてきた。その結果、たどり着いたのが、「ミニ講座」であり、「店舗のコミュニティ化」だ。

 店舗はもとより、近所の喫茶店でランチ付きの睡眠講座を開催したり、介護施設で高齢者の睡眠について話をすることもある。店舗では年代物のひな人形や五月人形を飾ってギャラリーとするなど交流の場となっている。

 こうして、人と接触する機会を多く作り、まさに「地域密着」を地でいくが、これによって商品販売に結びつけることはない。「販売は二の次。まず、地域の人に良い眠りをしてもらうことが先決、そうすることによって商品は後からついてくる」と断言する。

 事実、睡眠に悩んだり寝具の選定に迷ったら、とりあえず店舗にやって来る。その売り場面積は約100㎡、決して広くはないが、枕は100%近くがオーダーで、布団も同店オリジナルを含めて納得したものしか販売しないので「この広さで十分」だ。

 もちろん、寝具に対する勉強も熱心だ。寝具製作技能士であり、上級睡眠健康指導士(日本睡眠教育機構)やダウンプロフェッサー(日本羽毛ふとん診断協会)の資格も持っている。

 こうして、寝具を売ることより、「眠りを売る」ことを優先させながら、二代目(重春氏)から現在修行中の四代目(美奈さん)まで、三世代5人家族で楽しく店を運営している。

3世代5人家族で楽しく店を運営
3世代5人家族で楽しく店を運営

増井ふとん店

住所:大阪府八尾市山本高安町2-12-9

電話:072-922-3090

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